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コロナを経て結婚への意識はどう変わった?カップルに起こった変化を解説!

コロナになる前は、「順調に交際を続けていけばこのまま結婚かな?」と考えるカップルが多くいたでしょう。

しかし、コロナ禍によって世の中で大きな変化が起こり、これまで以上に精神状態や経済状態が厳しくなった方もいます。

このような変化により、お互いの関係性も次第に変わっていき、スムーズな交際や結婚ができなくなったカップルもいることが様々なアンケートから浮き彫りになってきました。

ここでは、コロナを経た現在のカップルが結婚に対しての意識に変化があったかどうかをご紹介します。

 

コロナ禍に行われた結婚についてのアンケート

2020年1月に初めて新型コロナの陽性者が日本で報告されて以降、次第に日本で感染者が増えていき、3月には厚生労働省から集団感染の事例を踏まえて換気の悪い空間で密集しないことが勧告されました。

これらのニュースが連日報道され、全国の小中学校は休校、会社でもリモートなど出勤しないスタイルが提案され、他人と会うことへの恐怖感を覚えた方もいるでしょう。

このような世の中の変化が起こったことで2020年5月にオーダーメイドジュエリー制作会社の株式会社CAYOF(カヨフ)は、交際中のカップルと未婚の男女408名を対象にアンケート調査を行いました。

このアンケートは「新型コロナウイルスが結婚に与えた影響」として、いくつかの項目に分けられています。

ここでは、アンケートの詳細についてみていきましょう。

 

恋人との結婚を考えているか?

交際中の男女408人に「恋人との結婚を考えているか」についてアンケート調査を行いました。

その結果がこちらです。

 

【アンケート結果】

・恋人と結婚を意識している…50.7%

・恋人と婚約している…20.8%

・今のところ結婚は考えていない…28.4%

 

総合的な結果を見ていくと、結婚について意識していたり考えていたりする男女が71.5%いることがわかりました。

コロナによって結婚したい意識が高まったと答えた男女が多くいたため、このような結果になったと考えられます。

世の中の大きな変化によって、パートナーを必要とする気持ちに大きく変化が出たことが予想できますが、その反面このような影響によって結婚について考えられなくなったという正直な胸の内も明らかになりました。

 

コロナの影響で結婚への意識に変化があったか?

続いて、「コロナの影響で結婚への意識に変化があったか?」というアンケート結果です。

 

【アンケート結果】

①結婚したい気持ちが以前より高まった

・そう思う…71.2%

・そう思わない…28.8%

 

②結婚への不安が以前より高まった

・そう思う…45.9%

・そう思わない…54.1%

 

③結婚の時期が遅れるかもしれない

・そう思う…57.9%

・そう思わない…42.1%

 

④恋人と結婚できないかもしれない

・そう思う…29.5%

・そう思わない…70.5%

 

このアンケート内容の「①結婚したい気持ちが以前より高まった」、「②結婚への不安が以前より高まった」と答えた方に対して、いくつかの理由を調査しています。

 

【①、②の理由】

・恋人の存在が心強いから…51.7%

・恋人への愛情が増したから…41.9%

・外出自粛で寂しさを味わったから…38.5%

・2人で力を合わせる必要があるから…35.5%

・経済的な安定が必要だから…31.6%

・恋人のよいところが見えたから…30.8%

・家族(子ども)が欲しいと思ったから…26.1%

・恋人を守りたい、支えたいと思ったから…25.2%

・その他…0.0%

 

理由に対しての結果を見ていくと、精神的な理由が上位となっていることがわかります。

コロナという世界が不安と不安定な状態を経験したことで、より相手を想う気持ちが増してきたと考えられます。

また、「③結婚の時期が遅れるかもしれない」、「④恋人と結婚できないかもしれない」と答えた方を対象になぜ不安に感じるのかを調査してみました。

 

【③、④の理由】

・経済的に安定していないから…47.3%

・恋人の悪いところが見えたから…20.4%

・2人で生きることに息苦しさを感じるから…20.4%

・自分の仕事や趣味を優先したいから…16.8%

・恋人が頼りにならないから…16.8%

・外出自粛で1人の気楽さを味わったから…13.8%

・家族(子ども)を持つイメージが持てなくなったから…

・恋人への愛情が減ったから…10.8%

・その他…5.4%

 

理由についてみていくと、「経済的に安定していないから」という内容が半数近く達していることがわかります。

先の見えない事態が起こっていることで、結婚に対しての不安が大きくなったことが関係しているでしょう。

 

新型コロナが結婚へ実際に影響しましたか?

続いては、新型コロナによる結婚への影響を調査した結果です。

 

【アンケート結果】

・結婚式の予定変更した…17.8%

・結婚、入籍の予定変更した…18.5%

・プロポーズの予定変更した…16.1%

・親へ紹介できなくなった…23.3%

・影響しない、その他…44.2%

 

このアンケート結果から、何かしらの影響を受けた人が半数以上いることがわかります。

最も数字が多い「親へ紹介できなくなった」という内容から、緊急事態宣言が影響を与えたと判断できるでしょう。

 

 

新型コロナが結婚へ実際に影響しましたか?(婚約している男女のみ)

同じ質問を婚約中の男女にしてみました。

その結果、以下の内容になりました。

 

【アンケート結果】

・結婚式の予定変更した…41.7%

・結婚、入籍の予定変更した…27.1%

・プロポーズの予定変更した…20.0%

・親へ紹介できなくなった…28.2%

・影響しない、その他…20.0%

 

この結果から、最も多いのは「結婚式の予定変更した」で41.7%が確実に何かしらの影響が出ていたことがわかります。

さらに、「結婚、入籍の予定変更した」など式は挙げなくても結婚の予定を変更したカップルが27.1%もいることがわかりました。

 

緊急事態宣言中に恋人と会えているか?

緊急事態宣言が出されて以降、外出自粛も加わったことで外に出る機会が一気に減った方もいるでしょう。

そこで、恋人と同居していない男女を対象に恋人と会えているかどうかを調査した結果です。

 

【アンケート結果】

・会ってデートしていない…40.3%

・普段より機会は減っているが会ってデートしている…39.3%

・普段と同じように会ってデートしている…19.8%

 

同居していないカップルが対象なので、デートの機会が減少していることが明らかな結果として表れています。

これまでに紹介してきた内容から、カップルの中でもコロナをきっかけに結婚を意識し始めた男女もいれば、コロナによって結婚から遠ざかったカップルもいたことから、コロナによる影響が何かしらあったと考えられるでしょう。

 

参考:株式会社CAYOF https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000058109.html

 

結婚

少子化社会対策白書」で明らかになった出会いの減少

コロナ禍が起こした現象は結婚の機会を奪っただけではありません。

2022年に内閣府が公表した「少子化社会対策白書」では、出会いの機会が少なくなったことが明らかになりました。

ここでは、令和4年度版「少子化社会対策白書」から内容を見ていきましょう。

 

コロナ拡大前からの出会いの数の変化について

この調査では、未婚者で出会いを探している人を対象に「新型コロナウイルス感染症拡大前(2019年12月)からの出会いの数の変化について調査したものです。

 

【アンケート結果】

・変化なし…63.0%

・新たな出会いが非常に減少した…17.3%

・新たな出会いが減少した…13.1%

・新たな出会いが増加した…4.7%

・新たな出会いが非常に増加した…1.9%

 

この結果から、出会いを求めている未婚者のうち、新たな出会いの減少を感じている人が30.4%となっていることがわかります。

コロナによって出会いの機会が減少したことは婚姻数にも関係しています。

実際に2021年度の婚姻件数は50万1116組あり、前年の52万5507組よりも2万4391組減少しました。

これは戦後最も低くなっているのです。

 

参考:内閣府 https://www5.cao.go.jp/keizai2/wellbeing/covid/pdf/result3_covid.pdf

 

今後の結婚願望について

続いて、今後の結婚願望についてみていきましょう。

独身(離婚、死別経験あり)を対象に20代~60代までの男女に結婚についてどのように考えているかの結果です。

 

【アンケート結果(女性)】

◎20代

・結婚の意志あり…45.0%

・結婚の意志なし…30.0%

・どちらでもよい…25.0%

 

◎30代

・結婚の意志あり…36.6%

・結婚の意志なし…29.0%

・どちらでもよい…34.4%

 

◎40代

・結婚の意志あり…23.3%

・結婚の意志なし…43.2%

・どちらでもよい…32.6%

 

◎50代

・結婚の意志あり…11.0%

・結婚の意志なし…60.5%

・どちらでもよい…27.6%

 

◎60代

・結婚の意志あり…2.6%

・結婚の意志なし…81.2%

・どちらでもよい…16.2%

 

【アンケート結果(男性)】

◎20代

・結婚の意志あり…66.7%

・結婚の意志なし…22.2%

・どちらでもよい…11.1%

 

◎30代

・結婚の意志あり…54.3%

・結婚の意志なし…10.9%

・どちらでもよい…34.8%

 

◎40代

・結婚の意志あり…39.1%

・結婚の意志なし…32.2%

・どちらでもよい…28.7%

 

◎50代

・結婚の意志あり…29.0%

・結婚の意志なし…33.7%

・どちらでもよい…36.7%

 

◎60代

・結婚の意志あり…23.7%

・結婚の意志なし…41.8%

・どちらでもよい…34.5%

 

この結果から、20代女性は結婚の意志があると意思がないが15%の差となっていて、年齢層が高くなるにつれて結婚の意志がなくなっていく傾向です。

男性と女性の同年代を比較しても、男性の方が結婚の意志が高くなっています。

女性に結婚の意志がない理由について調べた結果、「結婚で縛られたくない」「自由でいたい」「結婚したい相手に出会っていない」などの意見がある一方で、「結婚という形式にこだわる必要性がない」という意見もありました。

コロナによって出会いが減少したことだけでなく、コロナ禍の環境、社会の影響、仕事に対しての取り組み方など、多様性について考えるきっかけが多くなったことも恋愛に影響している可能性があります。

さらに、コロナ禍という環境が今まで相手に見えていなかった部分を見せてくれたのかもしれません。

このような結果は、新しく多様性について考えるきっかけとなっただけでなく、男女それぞれに何かしらの影響を与えたと考えられます。

 

参考:令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書

https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/pdf/hyakunen_r03/03.pdf

 

 

海外はどうなっている?

 

日本では、コロナの影響によって婚姻数の大幅な減少が明るみに出ましたが、海外ではどうなっているのでしょうか?

中国では、昨年の婚姻数が10年ぶりに増加傾向にあると報じられています。

昨年、中国での婚姻数は768万組で前年に比べて12.4%増加しています。

中国メディアでは、新型コロナによるパンデミックで鬱積された需要が解放に伴って贅沢な結婚をしたいと考えるカップルが増加したからではないかとしています。

また結婚をきっかけに新婚旅行、高級ホテルなどへの宿泊などを楽しみたいと考えていることも報じられていました。

中国の新婚夫婦の約60%は、結婚式の費用を最大で31%新婚旅行に使う計画があり、中国の婚姻数増加で贅沢な新婚ブームの到来の可能性を紹介しています。

日本と近い位置にある国ですが、結婚に対しての行動力や考え方も異なっていることは明らかでしょう。

 

コロナがきっかけではない?日本の結婚に対しての考え方は?

コロナをきっかけに、結婚に対しての考え方が前向きになった方もいればそうでない方もいます。

そして、男女を比較した場合、どちらかといえば女性の方が結婚に対して前向きでないことも調査から明らかになっています。

なぜ、結婚に対しての男女差があるのでしょうか?

 

出会いの機会が少ないから

新型コロナの流行前から若年層を取り巻く結婚の状況を見た場合、男女の多くは「いつか結婚する」ことを望んでいながらも「結婚したい相手に巡りあっていない」「相手を養う資金が足りない」などの理由を抱えています。

これは、そもそも出会いのきっかけが少ないことが背景にあり、理想の相手を見つけていないという理由が隠されているのです。

結婚に対しての希望を持っていながらも、結婚したい相手に出会えていないことから出会いのきっかけの足りなさが考えられるでしょう。

「いつか結婚する」ことを希望していても、出会いのきっかけがなければ結婚そのものを考えるきっかけも失われていて、将来的な少子化にも繋がっていくと予想できます。

 

相手に求める条件の変化

これまで、結婚に対して相手に求める条件などは誰もが持っているものでしょう。

しかし、コロナを経た今では相手に求める条件にも変化があったとされています。

コロナで結婚に対しての考え方や条件を見つめ直すきっかけができたことで、今までは「容姿やセンスの良さ」が上位の条件でしたが、現在は「一緒に過ごす時間の居心地の良さ」が上位になってきました。

さらにコロナによって健康意識への高まりもあり、「健康である」という条件もランクアップしています。

また、これまで「学歴」が高い位置にありましたが、コロナ禍を経た今ではランクダウンし、人間としての本質を大切にしている傾向が強く出ています。

このような相手に求める条件が数年で変わったことで、今まで理想としてきた相手よりも他にもっと素敵な相手がいると考え直した方もいることから大きな変化があったといえるでしょう。

 

 

世界中で起こったコロナというパンデミックは、様々な形で影響を与えてきました。

特に結婚に関して与えた影響が大きく、コロナをきっかけに結婚したい気持ちが高まったカップルもいれば、そうでないカップルもいるようです。

中国では婚姻数の増加という大きな変化があった一方で、日本では減少というマイナスな結果となりました。

出会いのきっかけが減ったことも関係があるとされているため、今後の動向によっては日本でも明るいニュースになる可能性もあるでしょう。