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株式会社花やしき【代表取締役社長 西川豊史】の評判は?

日本最古の遊園地として知られる「浅草花やしき」が2023年、開園170周年を迎えました。
これを記念して美術家の横尾忠則氏による「浅草花やしき170周年記念特別ポスター」の販売が決定。
ポスターの内容と共に株式会社はなやしきの会社概要と代表取締役社長の西川豊史氏についてご紹介します。

 

■「浅草花やしき170周年記念特別ポスター」の販売が決定

2023年に開園170周年を迎えた「浅草花やしき」では、記念としてポスターの販売を決定しました。
浅草花やしき170周年記念特別ポスター」を手掛けたのは美術家である横尾忠則氏です。


・ポスターらしくないポスター

制作者である横尾忠則氏から「花やしきはレトロな感じなのでポスターもレトロにして、ポスターらしくないポスターを描きました」とメッセージにある通り、170周年記念特別ポスターはこれまでとは一味違った雰囲気に仕上がっています。
花園としてオープンし、菊と牡丹細工を楽しめた花やしきは動物園だった時代もありました。
それから遊園地へと変遷していく様子を、横尾忠則氏ならではの世界観で描かれています。
花やしきとしてはもちろん、横尾忠則氏のポスター作品としても他にはない「ポスターらしくないポスター」が完成しました。
開園記念170周年ということで、販売数も170部限定とのこと。


・販売概要

浅草花やしき170周年記念特別ポスターの販売概要は次の通りです。

◎自筆シリアルナンバー・サイン入り
◎飛行機のプロペラ部分を横尾忠則氏自身が1点ずつ白く手彩色します。
◎価格:55,000円(税込み・特注アルミケース筒入り)
◎サイズ:B1サイズ(1030mm×728mm)
◎販売数:限定170部
◎一般販売:2024年7月18日(木)
◎先行予約受付:2024年6月11日(火)17:00~
◎特設サイト:https://x.gd/AIGtp

◎問い合わせ:一般社団法人アートのある暮らし協会(TEL:03-6835-0014)


花やしきにて予約受付も可能

ポスターの先行予約受付は花やしきにて直接行うことも可能です。
受付時間や場所は次の通り。

◎予約受付開始:2024年6月11日(火)17:00~
◎受付時間:10:00~17:50
◎予約受付場所:園内お土産店舗「マルハナ商店」
◎支払い方法:予約受付時に前払い
◎決済方法:現金・クレジットカード・電子マネーQRコード

花やしきの最終入園は17:30となっています。
受付時間については天候により変動する場合があるので注意が必要です。
内容に関しても予告なく変更・中止になる場合があります。

 

■ポスターを手掛けた横尾忠則氏とは

今回のポスターを手掛けたのは日本を代表する美術家である横尾忠則氏です。
経歴や人物像に迫ります。


横尾忠則氏のプロフィール

1936年に兵庫県に生まれた横尾忠則氏は、1969年にパリ青年ビエンナーレ展版画部門でグランプリを受賞します。
1972年にはニューヨーク近代美術館にて個展の開催を果たし、その後もパリ・ベネチアサンパウロバングラデシュなど各国のビエンナーレに出品。
個展の開催にも意欲的で、

◎1997年:兵庫県立近代美術館・神奈川県立近代美術館
◎2001年:富山県立近代美術館原美術館
◎2002年:東京都減退美術館・広島市現代美術館
◎2003年:京都国立近代美術館
◎2005年:熊本市現代美術館
◎2006年:カルティエ現代美術財団(パリ)
◎2008年:世田谷美術館兵庫県立美術館フリードマン・ベンダ・ギャラリー(ニューヨーク)

これら国内外の美術館にて行われました。
また、2012年には神戸市灘区に横尾忠則現代美術館、2013年に豊島横尾館を開館しています。
横尾忠則氏の受賞歴は次の通り。

◎1995年:毎日芸術賞
◎2000年:ニューヨークADCHallofFame
◎2001年:紫綬褒章
◎2006年:日本文化デザイン大賞
◎2011年:旭日小綬章
◎2015年:高松宮殿下記念世界文化賞絵画部門

横尾忠則氏は小説「ぶるうらんど」にて2008年、泉鏡花文学賞の受賞もしています。
2023年には芸術院会員、文化功労者に選出されました。


・海外からも高く評価された美術家の一人

横尾忠則氏は日本国内だけでなく、海外からも高く評価される美術家です。
きっかけは1969年のパリ青年ビエンナーレ展で版画部門グランプリを受賞したこと。
これ以来、横尾忠則氏が生み出す作品は常に海外から注目を集めるようになりました。
やがて映画監督の黒澤明や作家の三島由紀夫などと同じく、世界でもっとも早く認められた日本人アーティストとして知られるようになります。
その創作活動は衰えることなく、今でも幅広い分野に大きな影響を与える存在となっています。
2021年に東京都現代美術館にて「GENKYO横尾忠則 原郷から幻境、そして現況は?」と題した大規模回顧展を開催。
2023年には東京国立博物館にて個展「横尾忠則寒山百得」が開催されました。
いずれも大きな反響を呼び話題となりました。
東京国立博物館現代美術家が個展を開催するのは初めてのことであり、横尾忠則氏の評価の高さがうかがえます。


浅草花やしき170周年記念特別ポスターの制作エピソード

今回の「浅草花やしき170周年記念特別ポスター」は、花やしきの過去の写真や資料を参考にしながら制作を進めました。
その際に横尾忠則氏は、偶然目に留まった「ASAKUSA」という文字にアメリカを指す「USA」が含まれていることに気付きます。
「浅草の中にアメリカがあるっておもしろい」という着想から今回のポスターが完成したということです。
横尾忠則氏は花やしきのポスター制作について、アートにならないようにしたとのこと。
また、マンガに近いけれどマンガでなく、もちろんデザインでもない、そういった真ん中に花やしきがあるのではないかとコメントしているそう。
このコメントを踏まえると「浅草花やしきはレトロな感じなので、ポスターもレトロにして、ポスターらしくないポスターを描きました」という横尾忠則氏のメッセージが実にしっくりきます。

 

■日本最古の遊園地・浅草花やしきの歴史

浅草花やしきといえばそれこそ横尾忠則氏同様、レトロな遊園地というイメージを持つ人も多いでしょう。
実際に花やしきは日本最古の遊園地です。
170年の歴史を持つ花やしきの歴史をみていきます。


・スタートは花園だった

花やしきがオープンしたのは1853年です。
時代は江戸時代末期で、嘉永6年のことでした。
造園師の森田六三郎氏が手掛けたということもあり、オープン当初は菊や牡丹を楽しむ花園だったそうです。
名称は「花屋敷」で、80種類以上の菊が見られるということで好評を博します。
園内に初めて遊具施設が置かれたのは1872年だったそう。
このころから徐々に動物を展示するようになっていき、1904年には「大阪第5回内国勧業博覧会」に出展されていた動物の園内での飼育・展示がスタート。
順調に規模を拡大していた1923年、関東大震災により多くの動物たちが被災してしまい、また、戦渦などの影響により閉園せざるを得ない状況に。


・遊園地として再スタート

閉園を続けていた花やしきが再び営業を始めたのが1949年でした。
ビックリハウスや豆汽車、射的や鬼退治といったアトラクションを設置し、遊園地として再スタートを切ります。
いずれのアトラクションも規模は決して大きくありませんでしたが、無料にて入園できるとあって多くの人でにぎわったそうです。
現在の正式名称である「浅草花やしき」もこの再スタートを機に名付けられたそう。


・名物の「ローラーコースター」は日本現存最古のコースター

無料の遊園地としてまた新たな人気を呼んでいた花やしきにローラーコースターが登場します。
設置するや否や大変な人気を博し、瞬く間に浅草の名物となりました。
1953年に設置されたこのローラーコースターは日本現存最古のものだそう。
花やしきの公式サイトによれば最高時速は42km/hとのこと。
富士急ハイランドの人気コースターである「FUJIYAMA」の最高速度130km/hと比べるとその差は歴然です。
花やしきでは小さな子どもでも安心して楽しめるつくりであることがうかがえます。


・法規制により有料に

開園以来、無料にて営業を続けてきた花やしきですが、法規制により1985年に有料遊園地となります。
有料となったことで営業方法の見直しなども行われました。
閉園後の夜間に限って貸し切りを行ったり、イルミネーション営業を開催したり、日中とは違う演出を行うことで花やしきの魅力をさらに引き出すことに成功。
また、2019年には花やしきのシンボルともいえるホール「浅草花劇場」がオープンしたことでイベントやショーなどの娯楽も楽しめるようになっています。
浅草を代表する施設となった花やしきはついに170周年を迎えるまでになりました。

 

株式会社花やしき

■運営するのは株式会社花やしき

日本最古の遊園地として170周年を迎えた花やしきを運営しているのが株式会社花やしきです。
どのような会社なのかみてみましょう。

・会社概要

◎社名:株式会社花やしき
◎所在地:〒111-0032東京都台東区浅草2-28-1
◎URL:https://www.hanayashiki.net/

◎代表:代表取締役社長 西川豊史
◎設立:1985年4月15日
◎資本金:1億円


花やしきの社長である西川豊史氏とは?

株式会社花やしき代表取締役社長を務めるのは西川豊史氏です。
西川豊史氏は2021年に花やしき代表取締役に就任しました。
実は西川豊史氏はバンダイナムコアミューズメントから非常勤取締役に就任していた人物です。
長い歴史を持つ花やしきですが、2004年にバンダイナムコグループが事業を継承していました。
その後も順調に営業を続けていたものの、新型コロナウイルスの影響を大きく受け、経営が悪化します。
西川豊史氏の非常勤取締役就任はそういった背景があったとのこと。
その後、西川豊史氏は花やしき代表取締役社長に。
緊急事態宣言が発令されている中での就任となり、経営の立て直しに尽力します。
これにより落ち込んでしまった収益が回復しつつあるそうです。


花やしきが考えるエンターテインメントとは

花やしきでは170周年を迎えた2023年に新エリアをオープンさせています。
「ご利益横丁」と名付けられたこのエリアには、アトラクションが3種類と飲食店に加え、フォトスポットが用意されているそう。
大きな特徴なのが、このご利益横丁は屋内施設であるという点。
天候や季節にかかわらず、いつでも楽しめる施設を作りたいという考えから、お化け屋敷のあった区画をリニューアルして作られました。
ご利益横丁は歴史をテーマにしており、施設を楽しむだけで花やしきの170年を余すことなく味わえるそう。
花園からスタートした遊園地ならではのエンターテインメントといえるでしょう。

 


日本最古の遊園地である「浅草花やしき」では開園170周年を迎え、記念として制作された「浅草花やしき170周年記念特別ポスター」の販売が決定しました。
開園170周年にちなんで170部限定での販売となります。
美術家の横尾忠則氏が手掛ける、独特の世界観が魅力のポスターは「ポスターらしくないポスター」が魅力。
特設サイトのほか、花やしき内のお土産店舗でも前払いにて先行予約受付が可能です。