日々のスキンケアをしている場合でも、なかなか肌荒れが治らない、改善しないと悩んでいる方はいませんか?
肌荒れには外からのアプローチも必要ですが、体の内側が原因で起こっている可能性もあるのです。
そこで、この記事では肌荒れに多い症状を紹介するとともに、肌荒れが起こっている時に意識して摂取したい食べ物についてご紹介します。
肌荒れがなかなか治らないという方は、この記事を参考にして食べ物についても意識してみましょう。
■困ってしまう肌荒れにはどんな症状が多い?
肌荒れは季節的な要因で起こってしまうこともありますが、症状や原因においては個人差があります。
そのため、肌荒れが起こる原因については全員が同じ理由とは限らないのです。
さらに、症状や種類においても異なります。
ここでは、一般的な肌荒れに多い症状についてご紹介します。
・乾燥
乾燥は皮膚をコーティングしている皮脂が減少し、皮膚の持っている弾力やみずみずしさが失われている状態を言います。
皮膚がカサカサしていたり、つっぱるような感覚があったりするだけでなく、皮膚の表面に細かなシワや亀裂ができている場合は乾燥が進んでいる状態です。
・ニキビ・吹き出物
毛穴が赤く盛り上がってきたり、膿んでいるような痛みがあったりする場合はニキビ・吹き出物ができている状態です。
最初は小さな赤みのある腫れができますが、次第に炎症が悪化していくと大きくなっていきます。
・毛穴の開き
鏡を見ると、毛穴が目立っていたり皮脂や角質が詰まっていたりすると毛穴が開いている状態です。
健康的な肌は毛穴が引き締まっているので肉眼では見えません。
しかし、肌荒れによって毛穴が開いていると、肉眼でも毛穴が目立つ状態となっているだけでなく、毛穴に余分な皮脂や角質が蓄積していることがわかります。
・湿疹・皮膚炎
肌荒れが起こっている場合、皮膚に赤みがあったりかゆみが生じていたりするだけでなく、赤いぶつぶつや細かな湿疹が多くできていると皮膚炎を起こしている可能性があります。
湿疹は患部に炎症が起こっているサインであり、皮膚疾患が隠れていることがわかります。
■肌荒れは食べ物が関係しているって本当?
このような肌荒れは、外部的な要因に加えてアレルギーなどの症状で引き起こされることもあります。
しかし、肌荒れの中での大きな要因となっているのは食べ物の存在です。
肌は人間の体の状態を表す部分であり、肌の状態で内蔵の状態がわかることも多くあります。
体の内側を整えていくことで、肌に良い栄養素が行き渡って肌もきれいになっていくのです。
特に肌荒れに関係してくるのが「酸化」です。
人間は酸素を吸ってエネルギーを使いますが、酸素の一部が活性酸素などに変換されてしまうことで体を作り上げている脂質、たんぱく質、DNAなどを傷つけてしまうとされています。
これらは体の老化を引き起こし、錆びた状態にしてしまうのが特徴です。
体を錆びさせないためには過剰な糖質、脂質を控えて、良質なたんぱく質、糖質、脂質、ミネラル、ビタミンなどをバランスよく摂取するようにしましょう。
これらのバランスが崩れないように意識するためには、以下の食べ物には注意してください。
・脂っぽい食べ物
肌荒れの原因になるのが揚げ物やスナック菓子です。
お腹が空いた時に簡単に手に取れるスナック菓子は、脂質が多く含まれているので過剰摂取しがちです。
多く摂りすぎた脂質は皮脂の分泌を促し、肌荒れやニキビの原因になります。
肥満の原因にもなるので注意しましょう。
また、揚げ物なども多くの油を使っているだけでなく、体を酸化させる可能性があります。
唐揚げ、天ぷらなどを控えるように意識してください。
・カフェイン、刺激物
カフェインや刺激物の過剰摂取も、肌荒れを起こす原因になりがちです。
これらは皮脂の過剰な分泌を起こす可能性があるだけでなく、カフェインにはビタミンを破壊する働きも注視されています。
適度な量であれば問題ありませんが、過剰摂取は肌に良い影響を与えないので注意してください。
・チョコレート
チョコレートは、これまでニキビの原因と呼ばれていました。
しかし、チョコレートの主成分であるカカオそのものはニキビの原因になることがなく、高カカオであれば糖質の吸収が緩やかになったり、血糖コントロールができたりとメリットが多くなります。
ただし、これは高カカオに限ったものであり、ミルクや砂糖が多く含まれているチョコレートではこれらの効果を感じにくいです。
同じチョコレートでもカカオや砂糖の量を確認してから食べましょう。
甘いチョコレートは肌に悪い影響を与えかねないので注意です。
■肌荒れを解消するために摂りたいものは?
肌荒れを体の内側から改善していくにはどのような食べ物や栄養素を意識するべきでしょうか?
ここでは、体の内側からキレイに整えていく食べ物や栄養素についてみていきましょう。
・ビタミンB群
ビタミンB群には、B1、B2、B6、B12、ビオチン、ナイアシン、葉酸、パントテン酸が該当します。
これらをまとめてビタミンB群といい、1種類だけではうまく機能することができません。
ビタミンB群は肌荒れを予防し、肌の改善を促すサポート役としての働きを持っています。
皮膚や粘膜を健やかな状態にしてくれるだけでなく、脂質や糖質などの代謝を促してエストロゲンの合成を助けてくれるのです。
これらの働きによって細胞や筋肉を作ってカロリー消費を促し、疲れを回復できる体にしてくれます。
ビタミンB群は、体内に貯金できないビタミンなので定期的に摂取して補いましょう。
納豆、牛乳、肉、魚、大豆製品、バナナなどに含まれています。
・ビタミンA
ビタミンAは、脂質の過酸化抑制を行い、傷ついた細胞を修復する働きをします。
脂溶性ビタミンなので、水には溶けにくいものの油には溶けやすいのが特徴です。
油と一緒に摂ることで、効率的に摂取できるでしょう。
ビタミンAは、摂取推奨量が成人女性で650~700µgとなります。
食べ物であれば牛、豚、鶏などのレバー類、うなぎ、にんじん、ほうれん草に含まれています。
・たんぱく質
たんぱく質は、皮膚細胞を作るのに欠かせない栄養素です。
肌のハリやコラーゲンの元になるものなので、積極的な摂取がおすすめです。
たんぱく質には動物性と植物性があり、肉類、魚介類、乳製品、卵は動物性に含まれます。
植物性には大豆製品、そら豆、枝豆などが該当します。
動物性、植物性のたんぱく質をバランスよく摂取するのが望ましいでしょう。
・食物繊維
あまり知られていませんが、肌の調子は腸内環境にも左右されています。
そこで欠かせないのが食物繊維の存在です。
食物繊維は、整腸効果が期待できるだけでなく、腸内環境の悪化を防いでくれる作用があります。
キノコ、豆類、イモ類、根菜などに食物繊維が豊富に含まれているので、意識して食べるのがおすすめです。
今回は、肌荒れに関しての原因などを中心にご紹介してきました。
肌荒れが起こってしまった場合、外からのアプローチを一生懸命行う方が多くいますが、実は体の内側に起こった問題がきっかけで肌荒れを起こしていることが多くあります。
スキンケアを意識しても肌荒れが改善しないという場合は、上記で紹介した栄養素や食べ物を意識して摂るようにしましょう。
他にもストレスをためることなく、良質な睡眠を取ることも肌の状態を改善させるために必要です。
生活環境を見直して、美しい肌を取り戻していきましょう。