美容のために良質な化粧品を使うなど、スキンケアを念入りに行っている方は多いでしょう。
しかし、毎日しっかりスキンケアをしていても肌荒れなどが起きているのであれば、それは生活習慣に問題があるかもしれません。
より美しい肌を目指したいのであれば、生活習慣を見直して改善しておくことが大切です。
そこで今回は、美肌のために心がけたい生活習慣をご紹介するので、習慣を見直す際の参考にしてください。
■美肌のために心がけたい生活習慣~スキンケア~
スキンケアは普段からしっかりやっているという人が大半でしょう。
しかし、スキンケアのやり方によっては美肌とは逆効果になっている可能性があるので、心がけたい生活習慣をご紹介します。
・洗顔で清潔な肌を保つ
肌はクレンジングや洗顔をして、清潔な肌を保つことが大切です。
顔の肌の表面は、メイクやホコリ、黄砂などで汚れており、それが毛穴に詰まればニキビの原因となってしまいます。
メイクをしていない日もホコリや汗、皮脂などが付いているので、洗顔で汚れを落とすようにしましょう。
洗浄力が強すぎると肌に必要な潤いまで落としてしまう可能性があるので、保湿成分を含んだものがおすすめです。
・肌に摩擦を与える洗い方をしない
顔を洗う際は、肌に摩擦を与えるような洗い方は避けてください。
例えば、しっかり泡立てない状態でゴシゴシと強い力加減で洗うと、肌同士が擦れてダメージを与えてしまいます。
洗顔フォームはしっかり泡立てて、優しく撫でるように洗いましょう。
クレンジングも同じく強い力で洗うのは避けてください。
落としにくいアイメイクなどは専用リムーバーを使った上でクレンジングをすると、摩擦を抑えながらメイク落としができます。
・洗顔後はしっかり保湿ケアをする
洗顔が終わったら化粧水と乳液やクリームでしっかり保湿ケアをします。
保湿ケアは洗顔後や入浴後、なるべく早めに行うことがポイントです。
時間が経つと肌の潤いが逃げてしまうので、スキンケアをしても乾燥しやすくなってしまいます。
また、スキンケアは正しい順番で行うことが大切です。
水分が多いアイテムから使うのが基本で、化粧水→パック・美容液→乳液・クリームの順番で使いましょう。
アイクリームを使う場合は、乳液を使うならその後、油分の多いオイルやクリームを使う場合はその前につけるのがおすすめです。
・自分の肌に合った化粧品を使う
化粧品は自分の肌に合ったものを使うことが大切です。
例えば、敏感肌の人は普通の化粧水では刺激が強くて、逆に肌にダメージを与えてしまう可能性があります。
そのため、敏感肌用のものを選ぶ必要があります。
また、脂性肌の人は油分の多いオイルやクリームは、ベタベタ感が強くなってしまうので、油分の多いアイテムは控えた方が良いです。
乾燥が原因の脂性肌であれば、仕上がりがさっぱりしていながらも保湿力が高めのアイテムが求められます。
この他にも、ニキビ肌やシミ、シワなど肌のトラブルによっても化粧品の選び方は変わってくるので、肌質や悩みに合わせて選びましょう。
・お出かけ前には日焼け止めを塗る
紫外線はお肌の大敵なので、お出かけ前には日焼け止めを塗る習慣を身につけましょう。
紫外線は年中降り注いでいるので、日差しが強い夏以外もUV対策をするのがおすすめです。
汗で日焼け止めが落ちてしまうこともあるので、長時間外出する際は外でも濡れるように持ち歩いておくと安心です。
日焼け止めだけではなく、日傘や帽子、露出の高い服を避けるなどの他のUV対策も心がけましょう。
■美肌のために心がけたい生活習慣~食生活~
健康的で美しい肌を作るためには、食生活もとても重要です。
続いては、美肌のために心がけたい食生活のポイントをご紹介します。
・栄養バランスを意識した食事をとる
肌はたんぱく質やミネラル、ビタミンなど様々な栄養素によって成り立っています。
例えば、たんぱく質は肌を構成する成分のコラーゲンの生成に必要な栄養素であり、ハリや弾力に影響を与えます。
また、ビタミン類には抗酸化作用があるため、シワやたるみ、シミなどの予防につながります。
栄養素によって様々な美容効果があるため、偏りなく満遍なくとることが大切です。
腸内環境が悪いと肌のオーバーターンが乱れやすくなるため、発酵食品や食物繊維を含む食べ物を食べて腸内環境を整えることも大切です。
1回の食事で摂取できる栄養素には限界があるので、毎日3食をバランスよく食べるように心がけましょう。
また、食事だけでは不足する栄養素はサプリメントなどの栄養補助食品を活用するのもおすすめです。
・糖質や脂質の摂りすぎない
糖質や脂質は体のエネルギー源となるので、適度にとる必要があります。
しかし、お菓子や油っぽいものを食べ過ぎて過剰摂取にならないように注意しましょう。
糖質や脂質の過剰摂取は体の代謝を悪くさせ、皮脂の分泌が増える原因となってしまいます。
皮脂の分泌が増えると毛穴が詰まりやニキビ・吹き出物といった肌トラブルが起きやすくなるので注意しましょう。
・こまめに水分補給をする
水分は1日あたり1.5~2L飲むことが推奨されています。
水分を摂取することで血流が促進されるので、肌の隅々に栄養素や酸素が行き渡りやすくなります。
また、老廃物の排出も促されるので、肌トラブルの軽減にもつながるのです。
人間の体の大半は水分であるため、水分補給を行うことは乾燥対策にもなります。
一度に大量の水を飲むと水中毒を起こすリスクが高まるため、少量をこまめにとることも大切なポイントです。
・冷たいものを摂りすぎない
体が冷えると血流や代謝が悪くなり、肌荒れのリスクが高まります。
そのため、冷たいドリンクの飲みすぎやアイスなどの冷たい食べ物の食べ過ぎには注意してください。
特に朝は体が冷えた状態なので、常温の水や温かい飲みものを飲むと胃腸が温まり、体の動きも活発化します。
ただし、熱すぎる飲み物・食べ物は、食道や胃腸への負担が大きいので注意しましょう。
■美肌のために心がけたい生活習慣~入浴~
お風呂は汚れを落とすと同時に日々の疲れを癒してくれるので、毎日欠かさず入っている人が多いでしょう。
そんなお風呂の入り方にも美肌につながるポイントがあるのでご紹介します。
・高温や水圧が強すぎるシャワーを避ける
シャワーを浴びる際、温度を高く設定したり、強い水圧でお湯を肌に当てたりするのは避けましょう。
温度が高いと過剰に皮脂を落としてしまい、潤い不足となってしまいます。
そうなると肌が乾燥するので、皮脂量の増加や肌荒れの原因となってしまうでしょう。
シャワーの温度は38~40℃を目安に設定するのがおすすめです。
また、水圧が強いと肌に負担をかけてしまい、肌のバリア機能の低下につながります。
水圧も強くし過ぎないように注意してください。
・全身浴でしっかり体を暖める
お風呂に入る際は全身浴を心がけましょう。
面倒くさいからとシャワーだけで済ませてしまう人もいますが、それでは体をしっかり温めることができません。
浴槽にしっかり浸かることで全身が温まり、血流や代謝も良くなります。
すると、栄養素や酸素が肌に行き渡り、老廃物も排出されやすくなるので美肌の維持につながります。
入浴には副交感神経を優位にする働きがあるので、睡眠の質を高める効果にも期待できるでしょう。
肌への負担を考えて、シャワーと同じく浴槽の温度も38~40℃にするのがおすすめです。
・寝る1~2時間前には入浴を済ませる
入浴は睡眠の1~2時間前までに済ませるのが良いでしょう。
新陳代謝を活発化させる成長ホルモンは夜間の分泌のピークを迎えるので、寝ている間に美肌は作られています。
入浴によって体温が上がると、成長ホルモンの分泌をさらに促進させることが可能です。
ただし、寝る直前に入ると体温が高すぎて、寝付くまで時間がかかってしまいます。
寝る頃に丁度良い体温になっている状態にするためにも、1~2時間前までに済ませるのがベストです。
■美肌のために心がけたい生活習慣~運動~
定期的な運動も美肌を作るための秘訣です。
続いては、美肌になるための運動のポイントをご紹介します。
・積極的に有酸素運動をする
美肌のために運動をするなら有酸素運動がおすすめです。
有酸素運動とは、ウォーキング・ジョギング・サイクリング・水泳・エアロビなど酸素を取り込みながら行う運動です。
有酸素運動をすると血流や代謝が良くなるので、老廃物の排出がスムーズになるので、肌トラブルのリスクを軽減できます。
栄養素や酸素も全身に行き渡りやすくなり、それにより肌のハリや潤いをキープすることが可能です。
また、運動はストレス発散にもなり、ストレスが軽減することは肌荒れの予防にもつながります。
・ストレッチで老廃物の排出を促す
ストレッチには、リンパの流れを良くする効果があります。
リンパには、余分な水分や老廃物を集めて血液に戻す働きがあり、筋肉の動きがポンプなって流れが促される特徴があります。
ストレッチをすると筋肉が動くため、それによってリンパの流れが促進されるのです。
リンパの流れがスムーズになれば、蓄積された老廃物がスムーズに排出されるので、美肌につながります。
・リラックスできる運動をする
運動というとハードなイメージがありますが、ヨガのようなゆったりと取り組める運動もあります。
毎回ハードな運動をするのは疲れてしまいますが、ヨガやストレッチであれば継続して続けることが可能です。
特にヨガはリラックス効果があるので、体の調子を整えながらストレスを発散することができます。
ストレスも肌にとっては大敵なので、リラックスできる気持ち良い運動で発散していきましょう。
■美肌のために心がけたい生活習慣~睡眠~
寝ている間に分泌される成長ホルモンは新しい肌細胞を作り出す働きがあるので、睡眠も美肌作りには大切です。
最後に、美肌のための睡眠のポイントをご紹介します。
・寝る前に食事や飲酒を避ける
寝る直前に食事や飲酒をするのは避けてください。
胃腸内に食べ物がある状態で寝ると、体のエネルギーは食べ物を消化吸収するため集中して使われてしまいます。
そうなると、成長ホルモンの分泌量が減ってしまうのです。 また、寝付きが悪くなる原因にもなってしまいます。
食べ物が胃に滞在する時間は平均2~3時間なので、それに合わせて、遅くても寝る2~3時間前に食事や飲酒を済ませましょう。
お肉や揚げ物など脂肪が多い食べ物は消化にもっと時間がかかるので、晩御飯が遅くなりそうな時は消化の良い食べ物にするのがおすすめです。
・寝る前にスマホ・PCなどの使用を避ける
寝る前にスマホやPC、ゲームなどをするのも極力避けましょう。
スマホの画面や液晶から発せられるブルーライトには、眠気を促すメラトニンの生成を抑制する働きがあります。
寝る直前までブルーライトを浴びると寝付きが悪くなり、睡眠の質が下がってしまうのです。
さらに、ブルーライトは太陽光にも含まれており、わずかですが紫外線に近い性質を持ちます。 過
剰に浴びると、肌のたるみやシワ、日焼けといったトラブルを招く可能性もあるので注意しましょう。
・6時間以上の睡眠を心がける
人は寝る時、浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠を交互に繰り返しています。
約90分ごとに切り替わっているので、しっかり眠るには最低でも6時間は必要とされています。
ノンレム睡眠中はターンオーバーが活発になり、成長ホルモンも分泌されています。
そのため、6時間以上しっかり寝ることは美肌作りにとって大切です。
・寝具はこまめに取り替える
寝具は毎日使うものなので、清潔感を保つことが大切です。
人間は寝ている間に約500mlの汗をかいており、寝具にはその汗が染み込んでいます。
そのため、湿気を帯びやすく、細菌やダニの繁殖につながってしまう可能性があるのです。
細菌やダニが肌に触れることで、かゆみや肌荒れなどのトラブルを引き起こす可能性があります。
洋服のように毎日洗濯や交換は難しいので、週1回の目安で取り替えるのがベストです。
特に夏場は寝汗をかきやすいので、こまめに交換すると良いでしょう。
今回は美肌のために心がけたい生活習慣をご紹介しました。
肌トラブルに悩んでいる人はスキンケアを変えるだけではなく、生活習慣を変えることで悩みが解消される可能性があります。
ただし、習慣が変わったからといってすぐに美肌効果が現れるわけではありません。
良い生活習慣は長く続けることで効果が発揮されるので、継続することを意識して取り組みましょう。
すでに染みついている習慣を一度に全部変えるのは大変なので、この記事を参考に、今できることから少しずつ変えてみてください。